にーちゃん

私は未だにどこか呆然としていた。太郎が、あんなに大事に育ててきた太郎が、突然

死んでしまい心に穴が空いたかのようだった。

にーちゃんにーちゃんと慕っていた次郎も

まだ兄の死を受け入れられておらず、にーちゃんはまだ生きてるよ、

すぐ前みたいに一緒に遊べるよ、などと言っている。

ああ、ついに火葬だわ…。太郎を入れた棺が、火の中へ入っていく。次郎もついに

泣きだした。にーちゃんが泣いてる、

太郎にーちゃんが泣いてるよ。そう言ってびいびい泣いた。それを見て私も

もう耐えきれなくなってしまい、ひとしきり泣いたはずなのにどこからか涙が溢れだした。

一粒、また一粒と。でも太郎は安らかに逝ったと信じたい。だから私は次郎に、

しっかりと諭した。おにいちゃんは泣いてないよ今も天国で笑ってるよ、と。しかし次郎は言った。ちがう

よママ、にーちゃん泣いてる、今も苦しそうに泣いてるよ…。
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意味がわかると怖い話
「にーちゃん」
の解説・考察

imi
imi

『ちがうよママ、にーちゃん泣いてる、今も苦しそうに泣いてるよ…。』
文章の内容を見てみると、
太郎(にーちゃん)が生きたまま火葬されていることになる。

更に不自然な改行であるため、
文章の最初の一文字を縦読みしてみると、

『私死にますあ泣太も一しよ』

↓ ↓ ↓

『私死にますあなたも一緒』

となる。

果たしてこれは誰に向けられたメッセージなのでしょうか…。

普通珍問
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「にーちゃん」の解説・感想