深夜の話し声

地方の大学に入学したため

アパートで一人暮らしを始めた俺
3ヶ月たちようやく一人暮らしに慣れ始めた頃
俺はある悩みを抱えるようになった
夜眠っていると夜中の3時頃に人の話し声が
ボソボソと聞こえるのだ

このため声が気になって寝付けなくなり
毎朝寝不足で大学の講義中ずっと居眠りしてる状態だった

「ボソ・・ボソ・・ボソ・・」
今日の晩もまた聞こえる
いったい誰だろう?

壁の薄いボロアパートだから隣の人の声かもしれない
ひょっとして右隣の部屋に住んでる一人暮らしの爺さんかな?

いや二階の真上に部屋の、挨拶もろくに返さないおばさんか?
けどあの話し声は何を言ってるか全く分からないものの

複数の声が聞こえるし・・
左隣は確か空き部屋だったはず・・
ひょっとして俺の幻聴?

まさか・・、そうだテープレコーダに録ってみよう!
翌朝テープを再生してみるとちゃんと録音されてた

あの話し声が聞こえる
良かった幻聴じゃなかった
後日俺はラジオ局の音響関係の仕事をしている叔父にこのことを相談してみた

叔父はテープの声を機材を使って解析してみると言いテープを借りていった

それから数日後叔父から電話がかかってきた

「待たせたな解析結果がでたよ」

「どうでした?」

「どうしたもこうしたもない、あの話し声は10人以上の人間の声みたいだぞ」

「へ?」

「それと、あの話し声はおまえの部屋の真下から聞こえてるらしい」

「深夜の話し声」の解説・感想