普通

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世界の最高位

「世界は単純だ…」僕は思う。馬鹿馬鹿しいぐらいにこの世界は単純だ…大勢が勝つ…正確には合計の権力が上回った方が勝つ…僕はこの世界で最高位にいる…もし、僕が誰かに『死ね』と言えばソイツは死ぬしか道は無いのさ…僕は皆に言う「もう面倒だ…お前ら全...
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効率のいいやつ

俺のクラスには何をするにも効率がいい方法で何でも解決してしまう奴がいる。その効率の良さから俺もいろいろ世話になる。今日もお願いがあって頼みに行った。「おーい坂下~、お願いがあるんだけど良い?」坂下は優しいので即答で「いーよ」と答えてくれた。...
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召喚魔法

俺は1ヶ月間山に籠もり、精神を鍛えた。毒キノコが主食になるまでになった。その代わり、キノコ全般が食べられなくなった。正座を6時間続けても、下半身が痺れない忍耐力を身に付けた。その代わり、上半身が痺れるようになった。嫌いなピーマンを食べられる...
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ストーカーの望む未来

仕事が終わり帰ろうとした時、メールが届いた。おめでとうございますあなたに素敵な話をプレゼントします。この話はあなたとわたしの未来・・・いろんな出来事が待っているのでしょうあなたとわたしやっぱり愛し合うもの同士はむすばれなければいけません・・...
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揺れる車内

周期的に揺れる車内で、俺と由美は隣り合って座っていた。時折窓から差し込むネオンや街灯りが、二人の顔を横切っていく。「わー、綺麗な夜景だね」由美が外の景色を眺めながら呟く。「あー、そうだな」「遊園地、楽しかったね」「あー、そうだな」「次は動物...
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影踏み

『かーげふーみしーましょっ』月明かりの照らす住宅街の細道を歩いていると、後ろから子供の高い声が掛かった。振り返ると、電柱の影の上に小さな人影が立っていた。私の胸くらいの高さしかない人影……けれど、文字通りの影。上から下まで墨で塗り潰したよう...
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案山子

冬入り少し前の夕暮れ時のこと、僕は趣味のドライブで田んぼ道を走っている時に奇妙な光景を見た。刈り取りの終わった一つの水田に、多数の案山子が並べられているのだ。気になった僕は近くに車を停め、その水田に向かった。案山子の並ぶ水田の周りには、農家...
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走るお兄さん

僕が朝、学校に登校する時、学校の周りを走っているお兄さんがいる。大学生だろうか、いい体つきをしている。運動が苦手な僕はお兄さんに憧れていたある日僕の学校で火災報知器のベルが鳴った。どうやら校庭の草木が燃えたようだ。大事には至らなかったので、...
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行列

閑静な港町の外れを一人歩いていると、長蛇の列が目に入った。最後尾の人に何の行列なのか訊いてみたが、軽く一瞥されただけで答えてくれなかった。持ってきた地図に目を落とすと、どうやらこの先は岬になっているようだ。きっと景色が良いのだろうと一人合点...
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似顔絵画家

いつも仕事に行く時に使う地下鉄の駅があって、改札を出て地上に行くまでの通路にいろいろな人がいる。果物や野菜を売る人、音楽を演奏する人、なにもせずただ物乞いをする人…そんな中でも、最近噂になっているのがとある似顔絵画家である。なーんだ、似顔絵...
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