村人全員が嘘を吐く村

村人全員が嘘を吐く村ある家族が車で

「村人全員が嘘を吐く村」に旅行に行った。

噂によると、そこの村人は本当に嘘しか吐かないとのこと。

到着すると村長が

「ようこそ。ここの村人は皆正直者ですよ」

と出迎えてくれた。

家族は「さっそく来たな」と顔を見合わせ苦笑いし、

宿泊予定の宿へ車を走らせた。

しかし迷ってしまったので、村人に

「○○という宿の場所はご存知ですか?」

と尋ねた。

すると村人は

「そこの分かれ道を右です。左は崖になっているので気を付けて」

と答えた。

父は考え、

「今のも嘘だろうから右が崖で左に宿があるんだろう」

という結論に至った。

しかし車を再び発進させようとしたところで、通りすがりの村人が

「アンタ達。そこの分かれ道を右に行くと崖があるから気を付けな」

と言ってきた。

父は驚き、

「じゃあ○○という宿はどっちですか?」

と尋ねると村人は「左だよ」と答え、去ってしまった。

その家族は翌日、車ごと崖下に転落した形で遺体として発見された。

家族は一体どっちに曲がったのだろうか。

そして、宿はどっちにあったのだろうか。

「村人全員が嘘を吐く村」の解説・感想