錬金術、つまりは「金じゃないものを金にする」
しかしゲームやアニメ漫画のようにファンタジックなものじゃない。
ある少女が錬金術に成功した老人がいると聞いて会いに行った。
「動物の種族により内臓が様々な金属に変わる!」
「どういった事に?」
「魚類=鉛、爬虫類・両生類=銅、鳥類=銀だ!」
「じゃあ哺乳類が!?」
「うむ、今は猿で実験をしている」
錬金術師は特殊な薬液に内臓を浸し、その内臓をすりつぶして熱して水分を蒸発させると、金属の粉が出来るといった。
薬液のことを聞いてももちろん教えてはもらえなかった、帰ろうとすると錬金術師の弟子に呼び止められた
「あれは俺が液の中に金属片を入れているんだ」
「!?なんでそんなこと」
「師匠の機嫌をとるためさご機嫌なら孫娘と一緒になれる」
「じゃあ、薬液は?」
「あれはただの酸だよ、あの中に金属を溶かすんだ」
「でも金は・・」
「ああ、王水でないと溶けないし金がかかる、まぁまだ銀だな」
少女はやめたほうがいいと忠告した、このままだと恐ろしいことが起きる気がしたからだ。
予感は当たった、錬金術師は捕らえられ、弟子は発狂して自殺した。
「やめたほうがいいといったのに、やっぱり錬金なんて無理なんだ」