姉の心臓位置にある骨

姉が亡くなった。

優しい姉だった。

まだ死ぬには早すぎた。

眠っているように見えた。

姉の体を焼く前に最後の対面をした。

静かに胸の前で重ねられた腕に私は優しくキスをした。

それからすぐに姉は焼かれた。

1時間程立っただろうか。

焼かれた姉の全身が出てきた。

姉であって姉でないその姿に私は涙した。

骨壺に入れるのは私が最初だった。

涙を拭きながら私は迷う事なく姉の心臓位置にある骨を取った。

お姉ちゃん。。 大好きだからね  

「姉の心臓位置にある骨」の解説・感想

  1. そうだね

  2. むねのところに…キス…したから分かったんじゃない?