その子供たちは施設で出会った、男の子二人、女の子一人。
三人は協力し合っていつの間にか義兄弟になった。
その三人が成長して長男に当たる少年に好きな人ができた、二人もそれを応援していた。
ところがその女性はとんでもない女で「島田」という男と肉体関係を持っており長男を弄んでいたのだ。
しかも自分の身の上の不幸を偽り彼から金を搾り取った挙句「吉田」という男に殺させた・・・
「ストーカーがいるから殺して」といって駅のホームから突き落とさせたのだ。
その女の名は「水谷」調べ上げた二人は義兄の敵を打つことを近い、手始めに「吉田」を駅のホームから同じように突き飛ばして殺した。
その後、義妹が「水谷」と「島田」の筆跡を上手く真似して作った偽手紙で二人をおびき寄せた。
であった二人は困惑している。
二番目の義兄がキーをまわしてエンジンをかけると勢いよく二人めがけて突っ込んでいった・・・・。
「警部、こりゃひどいですね・・ぐちゃぐちゃですよ」
「女のほうは首が飛んでいるな」
防波堤の上は肉塊と血の海でひどい有様で青く澄んだ空や海とは真逆の地獄絵図だった。
「大きな義兄さん喜んでくれるかな?」
「当たり前さ!」
「でも義兄さん、よくあんなこと出来たね、凄いわ!」
「何のためにスタントマンの仕事に就いたと思っているんだ」
「さ、大きな義兄さんのためにお墓にお花を添えに行きましょう」
「そうだな」