缶コーヒー

丑三つ時に心霊スポットって一人で行くのは怖いよな、身をもって体験したよ。

ドライブしてるとやっぱり心霊スポットはそれなりの雰囲気がある。

特にトンネル。

トンネル怖いよ、暗いし、何か出そうで、呪われそうで。

そんなこんなでドライブ中に自動販売機を見つけた。

缶コーヒーを1本買って眠気覚まし!

これに限る!

・・・もう一本買っておこう。

居眠りで事故を起こしたくない。

トンネル、お墓、自殺の名所、どんどん回ったけど全然何も起こらない。

だんだん怖くなくなってきた。

車内にも異常はない、いるのは彼女と俺だけ。

通行人発見!

今ランニングの途中なんだろうか、家への帰り道を尋ねる。

さすがここの人、よく知ってらっしゃる、俺は敬意を示した。

途中で車がエンストしたんだ、彼女に押してもらうわけにはいかない。

俺は重い車を押した、長い距離だったけどガソリンスタンドが見えてきた。

ガソリンスタンドで給油したら車が動き始めた、一安心。

1時間ぐらい車を走らせていると大きな看板を見かけた

「え は も う に 1ナ ゛ ら らりるろ」

子供が書いたんだろうか?

無視した。

時計は3時をまわろうとしている、早く家に帰りたい。

自動販売機を見つけ、俺は缶コーヒーをもう1本買った

「缶コーヒー」の解説・感想