カード

夜更け頃から降り始めた雪を見つめながら、

ポーラは先週喧嘩別れしてしまった恋人、ジェフのことを考えていた

些細な理由で喧嘩してしまったことを後悔していたら、

開けたばかりのはずだったワインボトルはもう空だ

明日になったら謝ろう

そう思いつつ、ポーラはそのまま眠りに就いた

翌朝、目を覚ましたポーラは郵便受けを見に行こうと玄関を開けた

前庭は洗い立てのシーツのようにまっさらで、朝日を浴びて輝いていた

ふと足元に目をやると、雪の上にぽつりとカードが落ちていた

カードには一言

[愛しているよ ジェフ]

言葉なく佇むポーラの頬を、一筋の涙が伝い落ちた

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