うずくまった女

快晴のお昼時、俺は公園を散歩していた。

すると、10mくらい先にうずくまった女がいるのが目に入った。

うずくまった女はぴくりとも動かない。

あの人大丈夫かな・・・??

気味悪がりながら、俺は女に近づいて、話し掛けた。

俺『あの・・・、大丈夫ですか??』

女『・・・。』

俺『・・・お腹、痛いんですか・・・??』

女『・・・・。』

俺『・・・きゅ、救急車呼びま・・・』

突然、女は顔を勢いよく上げて、俺にこう言った。

女『警察署はどこですか??』

俺『・・・警察署なら、あの向こうの曲がり角を左に曲がったら・・・』

女『ありがとうございます。』

女はこう言うと、さっきまでうずくまってた女は嘘のように、スタスタと警察署へ向かって行った。

変な女だな・・・。

俺は何気なく携帯を開いた。

待てよ・・・・・、嘘だろ・・・・。

携帯の画面を見た瞬間、俺は凍りついた。

そして、すぐさま家に帰った。

あの時の恐怖は、未だに忘れられない。

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