俺には優しいおじいちゃんがいた。
おじいちゃんは俺が幼い頃から将棋を教えてくれて、いつも2人で将棋を指していた。
だがある日、そんな幸せな日々は突然崩れ去るのであった。
おじいちゃんが突然亡くなったのである。
死因は不明だが自殺らしい。
俺はその日は一日中泣いた。
それから一カ月後、両親が出掛けるので、俺は一時的におばあちゃんの家に預けられた。
俺「形見としておじいちゃんの部屋から将棋セット貰っていい?」
おばあちゃん「あぁかまわないよ~」
俺はおじいちゃんの部屋に行った。
だいぶ片付けられているが、将棋セットはちゃんと置いてあった。
しかし将棋盤には奇妙な文字が書かれていた。
『3五・6五゛・2一・9一・5二・2四゛・9五 8才』
8才…といえば俺がおじいちゃんにひらがなを教えてもらった年齢だな…
しばらく考えた後俺は、こっそり家を出た。