強盗に襲われた

俺はよく佐藤、新見、小林、高弘、村上と毎日のようにつるんでた

だけどある日村上が強盗に襲われ、

村上は全身の機能が麻痺し動くことはおろか声も出せなくなった

俺たち5人は毎日のように見舞いに行った

そんなある日、ふと思い立った俺は紙に50音書き犯人のことを聞き出してみようとした

十数分かけて村上が指した文字は「言えん」

なぜ犯人をかばうのか俺には分からなかった

それから村上は結局帰らぬ人となってしまった

今も5人毎日のようにつるんでいる

そう、本当はみんな気づいているのかもしれない…

「強盗に襲われた」の解説・感想