夜、俺が居間に行くと母さんが着信アリのホラー映画を見ていた。
夢中になっているのか俺の存在には全く気づいてないようだ。
俺はテーブルに置いてある母さんの携帯を見て思いついた!
これはイタズラするしかない(笑)
気づかれないように携帯を持ち出してお決まりの登録をしてもとに戻す。
あとは俺が電話をかければ呪いの着信音が流れ母さんの名前が表示されるはず。
まぁ、番号ですぐにバレるんだろうけどね。
早速実行するとビクッとする母さん。
おそるおそる携帯を手にとって画面を見ると真っ青になった。
しまいには「お父さーん!!」と叫びながら親父のいる寝室へと駆け込むしまつ。
俺は笑いをこらえながら2人の会話を聞くためにそっと近づき扉越しに耳をたてる。
「お父さん・・・あの子が・・・・あの子が!!!!」
「お前がそんなんでどうする!!疑われるだろう!!もう少しで手にはいるんだからしっかりしなさい」
その瞬間、俺の手に持ってる携帯がすり抜け音をたてて落下した。