廃旅館にきもだめしに行った。

地元では有名な心霊スポットだからか落書きがひどい。

「よしゆき参上」「けいこは俺のもの」etc…

天井や四つん這いになって床まで隅々と見たが、その中にかなり怖いものがあった。

「シシシ死シシシシシ死シシシ死死ししししし

死シシ死し視ししし視しししししししし死ししし

シ死シシシシシ死し視シ死シシ視し死シシ死」

執拗なまでに部屋を埋め尽くす赤い塗料で書かれた文字。

天井にまで「死」。

寒気がした。

やばい感じがした俺たちはすぐ廃旅館から逃げ出した。

明るいところに出てから手のひらを見たら、赤い文字で”J”と書いてあった。

その瞬間俺は恐怖が絶頂に達した。

「J」の解説・感想