手が伸びる薬

「ねぇ~~~~手が伸びる薬が作れるんでしょ?おばさん」
近所の悪ガキがどこで知ったのか

私がとある研究所の薬品担当であることを知ったらしい。

ったく・・・こんなガキにも知られるなんて!

ただ、誰にも言ってはいないそうだが。

漫画の影響だろう。

「あるけれどどうなっても知らないよ!」

「平気だよ!僕もこれで・・・・」

世の中は海賊のようには行かない・・・。

「ぐぁあああああ」

あのガキは悶絶しながら救急車に乗って運ばれていった・・。

「だから言ったのに」

そういえばあの薬が失敗作だと知ったのも漫画が原因なのよね。

確か「ハイドロサイエニック投法」あれの副作用と同じことが起こるから。

まぁガキが口を割る前に仲間が封じてくれるから良いけれど

あのままの姿ってのもお気の毒様。

「手が伸びる薬」の解説・感想