ある男の一日

【7:46】
メリーさんからの着信で起床。
「家の前にいる」等とほざいてやがる。
おかげで寝起きが悪い。

【8:02】
朝食で使った油の容器にゴキブリが入ってた。
気にせず捨てた。
今まで気がつかなかった事に腹が立つ。

【8:36】
出勤。
ダルい。
家を出るときに電話が鳴る。
うるせぇシカトだ。

【9:07】
車で走っていると、
後ろからババアがダッシュで追いかけてくる。
アクセル全開で振り切る。
あくびが出た。

【9:30】
デスクに向かっている。
下を見ると白い手がオレの足をつかんでいる。
ふりほどき蹴りをいれる。
大人しくなった。

【10:39】
窓際に立ち空を眺めていると、
女が落ちてきて目があった。
この不細工が。

【12:24】
交差点を歩いてて、
すれ違う時に男が「よくわかったな」と言ってきた。
黙れ池沼。

【14:26】
携帯に着信記録16件。
かけてみる。
「わたしメリーさ…ブチッ…ツーツーツー」

【16:12】
外回りをしているとマスクをした女が声をかけてきた。
「わたしきれい?」
右ストレートを入れる。
うずくまったまま動こうとしない。
こっちは急いでるんだよ。

【17:30】
公衆便所に行くと人形が落ちている。
「わたしリカちゃん。呪われているの」
うるせぇ黙れ。

【20:32】
車で走行中、バックミラーを覗くと
上半身だけの女がついてきている。
急ブレーキをかけてバンパーにぶつける。
もう着いて来ないようだ。

【21:25】
帰宅、着信記録が49件。
またアイツか。

【21:42】
ベッドの下に男がいたのでボコって追い出した。
大の男が泣くな。

【22:10】
メリーさんからの電話に出る。
「わたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの」
後ろは壁だ。

【23:34】
着信がしつこく鳴り響く。
電話線を抜いた。

【0:12】
就寝。
今日一日でかなり疲れた。

【2:40】
急に目が覚める。
金縛りのようだ。
髪の長い女が天井にへばりついて
恨めしそうにこっちを見つめている。
だが睡魔には勝てない。

「ある男の一日」の解説・感想

  1. 周りに人はいないのか

  2. 10:39のところで本当に自殺してるやつがいる(生きている人)