自主制作ドラマ

俺達3人は、自主制作で、ちょっとしたドラマを作る事になった。

まあドラマと言っても、どこかの動画サイトに流して、反応を見てみよう程度のものだったけど。

舞台は、迷惑な事に、引っ越して間もない俺のアパート。

「じゃあ、とりあえずお前はそこに寝てくれ」

カメラ役のBが指示を出す。

「えー…。こんなタイルの上に寝転がんのかよー…。A、お前ちゃんと掃除してるだろうな…?」

Cが嫌そうな顔をして聞いてきた。

俺は面倒くさかったので、
「したよー、昨日ー」
と嘘をつき、不服そうなCを納得させ、そこに寝かせた。

ようやく撮影を始めようとした矢先、
「あ、思い出した!」
と、Bが嬉しそうにポケットに手を突っ込み、薬品の瓶みたいな物を取り出した。

「リアリティ出そうと思って、わざわざ用意したんだぜ」

そう言いながらこちらに見せようとした瞬間、Bの手から瓶が滑り落ち、タイルの床に当たって砕け散った。

瓶の中の液体が床やら壁やらに飛び散り、なぜかかかった部分全てが、青色に光りだす。

「お前ドジだなー。で、これ、何が入ってたんだよ、いったい?」

俺の問いにBは、なぜか青ざめた顔をして、見当違いの事を答えた。

「おいA……。やべーよこの部屋……!」

「自主制作ドラマ」の解説・感想

  1. 「俺」の部屋は、事故物件だったんだね

  2. 多分血が青色に光るやつだろてことは…ひっこせ