近道

知らない街で近道しようと思ったのが間違いだった

道はだんだん狭くなり未舗装路になった

明かりはまったくない暗く寂しい一本道で脇道も見つからない

両脇は木や草が生い茂り対向車とすれ違った時、

サイドミラーに何かがコココンと当たる音がした

もうすれ違いも出来ない程道幅が細くなった時、

俺はアッとブレーキを踏んだ

ヘッドライトは錆びた鉄柵と立入禁止の札を照らしていた

俺はウンザリしてふぅーとため息をついた

いったいどこまでバックで戻ればいいんだろう…

「近道」の解説・感想