召喚魔法

俺は1ヶ月間山に籠もり、精神を鍛えた。

毒キノコが主食になるまでになった。

その代わり、キノコ全般が食べられなくなった。

正座を6時間続けても、下半身が痺れない忍耐力を身に付けた。

その代わり、上半身が痺れるようになった。

嫌いなピーマンを食べられるように克服した。

代償として、好きな肉が食えなくなった。

1ヶ月9千円生活をして節約の日々を続けた。

その分、パチンコに費やす金額が増えた。

そして俺はついに召喚魔法を会得することに成功したのだ。

召喚出来るのは、あのバ○ムート。

上位召喚獣と言われている、らしい…。

この召喚魔法を使い、腐り切った日本を一掃し、新たに日本を創造してやる。

時は満ちた。

『来いっ、バ○ムートッ!!』

ゆっくりと空が暗くなり、雲の合間から『ソイツ』はやってきた。

小さな点が肉眼でも確認出来る程の大きさになってきた。

だんだん降下してくる。

徐々に降下してくる。

目と鼻の先まで、ソイツはやってき

『たった今入りました情報によりますと、謎の巨大生物が突如現れ、新宿の街で暴れ続けているということです!繰り返します。謎の巨大生物が』

「召喚魔法」の解説・感想