宝物殿

ある宝物殿があった。

今日は年に一日だけ開放される日。

普段は近辺には人が常駐しておらず閉ざされた場所だ。

十時の開門を前に、案内係へ一本の電話がきた。

男「おい、門が開くのは何時だ?」

係「十時です。十時にならないと入れません。」

男「・・・俺はここから出たいんだ。」

「宝物殿」の解説・感想