仕掛け

ある日三人の男が、
山奥の廃墟にいこうといった。

A君はB君と車で向かった。

C君は近いからと自転車で向かった。

当然A君たちが先についた。

B君が、A君に

「Cを驚かせよう。
俺が廃墟に入って仕掛けておくからCが来たら、
せきばらいをして知らせてくれ」

と言って廃墟に入っていった。

5分後C君がやってきたのでA君は、
これほどかというまでのせきばらいをした。

でも、B君は出てこない。

不安になったA君はC君に事情を説明した。

まずいと思った二人は急いで廃墟に入った。

入った瞬間、
白い服を着た髪の長い血を流した人が包丁を持って立っていた。

B君はこいつに殺られたなと思った二人は、
走って車に乗って急いで車を出した。

その人は、
物凄い勢いで車の後ろにしがみついてきたので、
A君は振り落とそうとハンドルを右へ左へときったら、

「ドガッ」

と音が鳴って逃げ切ることができた。

翌日、警察に届けをだしたら、

「Bさんは岩に頭をぶつけて亡くなられました。
物凄い勢いでぶつかったんでしょうね」

と言った。

「仕掛け」の解説・感想