賢いカラス

お婆「そこでね、その賢いカラスはね…。」

A子「もう、その本、飽きた~。つまんな~い。」

お婆「本を読んでお勉強すると、ちゃんと役に立つのよ。
まぁ、いいわ。じゃあ、夕方まで外で遊んでなさい。
お婆ちゃんが井戸でスイカを冷やしといてあげるから。
夕飯の後に食べましょ。」

………

A子「ねぇねぇ、B子ちゃん。この井戸の中にスイカ冷やしてあんのよ。覗いてみてぇ~。」

B子「どれどれ~。あ~、ホントだぁ~。」

A子「(B子ちゃんの両足を抱えて)それっ~。」

B子「きゃあ~~~。(ドッボ~ン)」

A子「うひゃひゃひゃひゃ~。」

C子「A子ちゃん、何やってんのぉ?」

A子「あっ、C子ちゃん。あのね、この井戸の中にスイカ冷やしてあんのよ。覗いてみてよ~。」

C子「どれどれ~。あれっ?B子ちゃん?」

A子「(C子ちゃんの両足を抱えて)それっ~。」

C子「きゃあ~~~。(ドッボ~ン)」

A子「うひゃひゃひゃひゃ~。あっ、ねぇねぇ、D子ちゃ~ん。この井戸の中にね…。」

………

A子「お婆ちゃんの嘘つき!」

「賢いカラス」の解説・感想