「病気で両目を失明したアイドルなんて、もう終わりだわ…。」
絶望していたA子に、所属事務所は優しかった。
「A子ちゃんは、可愛いし歌は上手いし性格も良いから、
ファンのみんなは引き続き応援してくれるよ。」
そう言って、A子のために庭付きの一軒家を建ててくれた。
その家は、両目が見えなくても一人で快適に暮らせるように様々な工夫がなされていた。
しかし、A子が何よりも気に入ったのは、たくさんの日の光が入る暖かな家だということだった。
「ファンのみんなは以前のように、
『大好きだよ!』『頑張って!』『いつもテレビで見てるよ!』
なんて言ってくれるのかしら…。」そんな不安をよそに、
復帰後の初めての仕事に向かうA子に向かって、
多くの人が声をかけた。
「大好きだよ!」「頑張って!」「いつも見てるよ!」
「いつも見てるよ」は怖くね?