『ナースさんよぉ、隣の奴どうにかしてくれねーか?足が痛い足が痛いって、昨日の夜からずっとだぜ。おかげで全然眠れやしねぇ』
私『分かりました。ちょっと待ってて下さいね』
私は隣のベッドのカーテンを開けた。
私『どうかしましたかぁ?』
『足が痛いんです。でも、首が固定されていて足の具合が分からないんです。自分の足、そんなに酷いケガなんでしょうか?』
私はその患者さんの足元に目をやり、足をさすってあげるフリをしてあげた。
『ああ、大分楽になった気がします。ありがとう』
たまにいるのよね、こんな患者さん。