俺はいつも三人の友達とふしぎな遊びばかりしてた。宇宙ごっことか心霊の遊びとか。
北斗七星を見ては宇宙にお前らと一緒に存在してることに感動したりしたよな。
海へ遊びに行くときには、たらふくイカ焼き4人前食った大輔が車で吐いたよな(笑)
十分楽しかった。なにくわぬ顔で俺に教えてくれたあの言葉の意味・・。過去をばかり思いだす。
学校でテストがあったんだ解けない問題は1つもなかった。和美と大輔と啓太にカンニングさせたっけ。
小学6年の時には、神童とお母さんにいわれてたのに今じゃこいつらと同じ悪い仲間だね(笑)
2学期なっていろいろと、読書もするようになった友達達。俺も勉強いっぱいしてたんだよ本当は。
でも去年の成績は全然、俺らしくなかった。5問も間違ったのを大輔にバカにされた。
八月には、心霊スポットではしゃいで楽しかっただろ?あれは俺をバカにしたお前ら呪う為だったんだよ
でも、そんな友達もみんな死んでしまった。9月のころ交通事故で。呪いが強すぎたんだね。
〈いつか、誰かを好きになって。 二話〉
結局その日は玲遠と一言も言葉を交わさないまま家に帰って、その後パティスリーレインボーにお邪魔した。
お手伝いを兼ねてだけど!
「おばさ〜ん、来たよ〜」
「由芽ちゃん、毎日ありがとうね。玲遠ったら、全く手伝いしないんだから。もう…」
ブツブツ文句を言うおばさんに激しく同意する。
「ほんとですよ!今朝だって勝手にキレられたし。意味分かんない!」
ドアベルの音が鳴ったかと思ったその時。
「勝手にキレたのは、そっちだろうが」
不機嫌そうな顔をした玲遠が帰ってきた。
「もう、取り敢えず喧嘩したのね?二人で話し合って、ついでに店番もよろしくね〜」
そう言っておばさんは厨房へ入っていった。
「だいたいアンタが悪いんだからね!許さないから」
「あそ。それよりアレ、どうにかできないの?女子がつきまとってくるんだけど」
「知らないわ!」
イライラして強い口調で言い返し続ける。
「正直言ってアレウザい」
「あんたねぇ、ほんとにわかってないわね〜、乙女心ってのが」
「へぇ〜。お前にはわかるのか?」
「わかるわっ!」
まじで何なの、コイツ。生意気な。
「アンタ早く彼女作れば?そっちの方がきゃあきゃあ収まるよ。あ、付き合った相手の子がいじめられるだろうけど」
「じゃあお前でいいや」
「ふざけんな!」
ムカつく〜!
「お前ならいじめっ子とか跳ね飛ばしそ〜。こえぇもんな、お前」
「あ〜も〜!ムカつく〜!」
思わず机に拳を当てると、ゴンと鈍い音がした。
(やばっ。怒られるかも)
でもその心配はなく、厨房からのドアは開かなかった。
「ちょっとトイレ行ってくる」
「女の子なら『お』くらいつけろよ」
「ん〜?トイレ行ってくるお☆」