俺はいつも三人の友達とふしぎな遊びばかりしてた。宇宙ごっことか心霊の遊びとか。
北斗七星を見ては宇宙にお前らと一緒に存在してることに感動したりしたよな。
海へ遊びに行くときには、たらふくイカ焼き4人前食った大輔が車で吐いたよな(笑)
十分楽しかった。なにくわぬ顔で俺に教えてくれたあの言葉の意味・・。過去をばかり思いだす。
学校でテストがあったんだ解けない問題は1つもなかった。和美と大輔と啓太にカンニングさせたっけ。
小学6年の時には、神童とお母さんにいわれてたのに今じゃこいつらと同じ悪い仲間だね(笑)
2学期なっていろいろと、読書もするようになった友達達。俺も勉強いっぱいしてたんだよ本当は。
でも去年の成績は全然、俺らしくなかった。5問も間違ったのを大輔にバカにされた。
八月には、心霊スポットではしゃいで楽しかっただろ?あれは俺をバカにしたお前ら呪う為だったんだよ
でも、そんな友達もみんな死んでしまった。9月のころ交通事故で。呪いが強すぎたんだね。
〈二話〉
教室に入ると紗菜がノートを広げて必死の形相でシャーペンを動かしていた。この場面を見るのも何度目か。
「紗菜ー?」
ポンポン、肩を軽く叩いて気づいてもらおうとする。
「あ、糸、今だめ。余計なことするとブチギレられるよ」
「了解」
クラスメイトの此乃の注意で身を引く。紗菜はなにもしていないのにときどき機嫌が悪くなったり、無視したりする。
「今日さぁ。さっき下級生に話しかけられて。ちょーかわいい男の子だったの!わんちゃんみたいにかわいくってさぁ。もう一目惚れ」
「そうなんだぁ。一年生ねぇ。生意気多いよね」
「つまり此乃は“ペット現象”に弱いわけね。なにか飼ってるでしょ」
さっきまで険悪な雰囲気を放っていた紗菜がちゃっかり話に加わってきている。
「あ、うん、犬を二匹飼ってる」
「ほらやっぱり!絶対その子のこと恋愛的に好きになって止まらなくなるよ〜!」
椅子をガタガタ、左右上下に動かしながら興奮した様子でそう言う紗菜。
なんなの、この恋愛知識は…。
「すいませーん」
透き通った声にドキッとする。湊先輩の声だ。
「すいませーん。すいませーん」
みんな気づいていないけれど、私には聞こえる。先輩の声が。
紗菜の目に映る私を確認してから、先輩の元へ急ぐ。
「先輩。なにかご用ですか?」
「お、ちょうどよかった。紫月に用があって。」
えええー、それって、マジですか!
脳内の私がきゃあきゃあ騒いでいる。平常心だ、平常心。
「なんですか?」
「勧誘。紫月、まだ部活入ってないよな?陸上部に勧誘する。この前の体育測定で、なかなかのタイムだしたらしいな。水澄が言ってた。」
水澄とは、紗菜のこと。
紗菜、あいつ、いつの間に…!
紗菜の方を見るとニヤリとした表情を浮かべていた。
「はっ、はい考えておきます!」
陸上部。それは湊先輩が所属する部だ。
絶対に、入る!
私はそう心に決めて、心のなかでかけっこをスタートさせた。