サイレンの音

大学3年のときの話

いつもの仲間でスノボから帰って来てそのまま駅近くの定食屋へ。

みんなでワイワイ食べてるとサイレンの音が。

目の前を救急車が。しばらくしてパトカーが通って行く。

食事を終え精算を済ませ外へ出ると
さっきの救急車とパトカーが止まっている。

駅の方が何だか騒がしい。

もしかして、人身事故!?

自分が住んでる駅は快速も止まらない田舎駅

駅は凹みたいな形状で金網越しに線路を見下ろすことが出来る。

早速、金網の方へ皆で移動する。
(不謹慎ですが若気の至りということで・・・)

田舎駅だけあって灯りが少ないが、
誰かがシートにかぶせられているのと
周りに人がいるのが何とか確認できる。

え、まじで?死んでる?

電車に轢かれたんやか

本当に人身事故でテンションも上がる!

と、思いきや実際目の当たりにすると
さすがに動揺したのか皆は先に戻ってしまった。

自分だけ一人残って見ていると、
いきなり警察?救護隊?の人が
懐中電灯をシートに当てた。

うわ、びっくりしたぁ。目合ってもたやんか。

青白い顔が目に飛び込んで来て思わず声をあげてしまった。

さすがの自分も一気にテンションが下がったので戻ることに。


後日、定食屋のマスターの話によると、
酔っ払ったオジサンが線路に落ちて快速電車に轢かれたらしい。

O駅で降りる予定が寝過してしまい折り返すところだったそうな。

皆さんも飲み過ぎには気を付けましょうね。

「サイレンの音」の解説・感想