山の上のキャンプ

僕らは大学生だ。

只今夏休みの真っ最中で、友人A、Bと山の上にキャンプに来ていた。

この案は、

「ここなら人が来なくて静かだぞ」

と言って友人Bが考えてくれた。

道は険しく、途中で橋を渡らなければいけなかった。

その橋は、ロープと木の板でできていて、今にも壊れてしまいそうだった。

僕らはビクビクしながら渡りきった。

下は谷で、落ちたら確実に死ぬ。

友人A「何とか着いたなー」

友人B「だなー」

僕「死ぬかと思ったよ」

友人A「…なんだけど、橋の向こうに水が湧いてただろ?」

僕「ま、まさか…」

友人A「そう、くみにいかないといけないんだよ。」

僕らはすごくションボリしていた。

すると…

友人B「しょーがないな。俺が行くよ」

勇者だ、勇者が現れた!

僕「マジで!何かごめんな、ありがとう(泣)」

友人A「でも、気を付けろよ。ちゃんと渡れるといっても、かなり古そうだったから。」

友人B「おう」

…しばらくして、Bは無事に帰ってきた。

その日は、バーベキューしたり、怖い話をしたしですごく盛り上がった。

二日目

僕「ふぁ~、眠い…」

友人A「昨日遅くまで起きてたからな…」

友人B「頭痛ぇ。二日酔いだな…。なあ、水くれない?」

友人A「おお。…って、水がもう無い!!」

ガーン

友人B「俺今は動けそうにない…」

ということで、なぜか僕が行くことになった。

僕「こえーなぁ。下を見ずに行こう。」

そう思い、2歩目を出したとき…

ブチッ
ガシャーン

僕「うおっ!?」
ロープが切れてしまった!

僕(やべぇっ、死ぬ!)

とっさにロープにしがみついた。

しかし、手を放せば間違いなく谷の底だ。

僕は渾身の力を込めて助けを呼んだ。

すぐに二人が駆けつけてくれた。

引き上げてもらい、半泣きでその場に倒れた。

友人A「大丈夫か!?」

僕「な、なんとかな…」

友人B「まったく、ロープの管理くらいきちんとして欲しいよな」

「山の上のキャンプ」の解説・感想