風呂場の声

身体を洗い終わったので湯船に浸かろうと足を入れようとした時、突然恨めしそうな呻き声が風呂場に響いた。

驚いた俺は風呂場を見渡すが、声の発生源らしきものは見当たらない。

もしかして家に誰か侵入したのかと思い、バスタオル一枚で部屋を一通り見渡てみたが、侵入した形跡はおろか何の気配も感じなかった。

風呂場に戻り再び風呂場を調べてみるがやはり怪しいところは何も無い。

まさかこんな所にいないだろうとは思いながら風呂の蓋を開けてみたが、当然ながら何も無かった。

どうやら唯の空耳だったようだ。

それより、すっかり湯冷めしてまったようだ。

明日は仕事は休みだし、今日はゆっくり湯船に浸かるとしよう…

「風呂場の声」の解説・感想