私の家はお金持ち
だけどどんなにお金があっても私の病気は治らない
パパとママは姉妹で一人だけ肌と髪の色の違う私のことを神様みたいだと言う
痛い、熱い、苦しい、寒い、辛い
なんとなく「私はもうすぐ死ぬんだ」と思っていた
寒くて寒くて震えていたある日の夜、家の窓からお迎えがきた
パパとママ達は「お金ならいくらでも出します」「だからどうか助けてください」と泣き叫んでいた
お迎えの人に「お別れの言葉はしなくていいかい?」と聞かれたので
私は「うん、いいよ」と言った
そしてパパ達の声は聞こえなくなった
私はお迎えの人に手を引かれながら「私の病気を治してくれてありがとう」と言った