未来が見える

person standing in front of optical illusion wall 普通

小学生の時、勉強も運動も苦手な同級生であるAを何度もいじめた。

そんなAは中学生になり、授業中寝てるのに常にテストは満点。

学校行事もAが運営の役をすると、必ず大成功だった。

不思議に思った俺はAを呼び出してなぜか問い詰めた。

するとAは

「実は僕、少し先の未来が見えるんだ。
普段と違う行事やイベントは特にクッキリと見えるんだ。」

と言う。

俺が羨ましいと言うと

「僕は未来なんか見えない方がいい。もし君が欲しいなら、卒業式の前日にこの能力をあげようか?」

だと!やったぜ!

そして時は流れ…とうとう卒業式の前日、Aに呼び出された。

能力を受け渡すには「儀式」のようなものがいるとかで、1分間程俺に耳を塞がせて何やら小声で呪文(?)を唱えた。

儀式が終わるとAは未来が見えなくなり、俺は未来が見えるようになった。

(すげぇ、ホントに見える!確かに明日の卒業式がハッキリと見える!!)

高校では彼女も出来て、大学、そのまま一流企業に就職。結婚。幸せの絶頂だった。

そして「今」少し後悔している。

「未来が見える」の解説・感想

  1. なんで「今」後悔したんだろう?

  2. なんで「今」後悔したんだろう?

  3. 自分が死ぬパターンも何個も見えてて、一生苦しんだんじゃない?
    Aは、聞こえないようにさせてるから呪文もわからない
    卒業するからもう会うこともない。
    だからじゃない?

    • あとは、自分の将来がどうなるかとかわかってしまった。