飼い猫のメリー

ウチには出来の悪い息子・A男がいるんですよ。

あの子はちょっと叱っただけでもキレるし

ちょっと用事を頼んだだけでもキレる。

私たち夫婦の悩みの種なんですよ。

甘やかしたらだめだと思い夫婦ともあの子に叩くなど厳しく接してますが尚更エスカレートするばかり…。

でもそんな私を癒してくれたのが飼い猫のメリーでした。

メリーの仕草を見ればストレスも忘れてしまう。

メリーは家族の一員だったんです。

でも先日、老衰で息を引き取りました。

赤ちゃん猫だった頃から飼っていたので悲しくて悲しくて。

もう一度会いたいですよ。

そんな時A男が寝室でこう言いました。

A男「親父、お袋、メリーに会いたいか?」

私「そりゃあ会いたいに決まってるじゃないの」

A男「じゃあ、目を閉じてよ」

私達は目を閉じました。

しばらくして目を開けたらメリーに似た猫がいました。

似ていると言うレベルではありません。

紛れもなくメリーでした。

私達は驚き、そして感謝しました。

「A男ありがとう」と呼びかけました。

しかし、電話をし終わったA男は振り向いてくれません。

夫と一緒に何度も呼びましたが全く無視です。

その後警察がA男を連行していきました。

何がなんだかわからなくなりました。

寝室に戻って愕然としたのは言うまでもありません。

「飼い猫のメリー」の解説・感想