無口

楽しいスキー旅行が一変で台無し。

それというのも全て今皆のそばにいる「万理田」のせいだ。

万理田は無口で陰湿なところがあるが

彼女の保護者代わりの人物にごり押しに

近い形で万理田を加えるように言われたのだ。

みんなで楽しくスキーやスノボを楽しみたいのに

険悪な空気が流れている。

私はこの日のために購入したスマホを万理田に渡した。

「スキー場から離れると遭難する恐れもあるから・・ それ意外に通じる範囲は広いから圏外になることはないし」

万理田は無表情で受け取った。

その日、万理田がいなくなった。

皆が慌てて探すがスマホから連絡があった。

『助けて!今どこにいるのかわからない とりあえず近くにあった山小屋の中に』

私はこういった

『落ち着いて、今吹雪が激しくて聞き取りづらいの。朝になったら大声で叫んで』

翌日、万理田は帰ってきたいつものように無言で。

「無口」の解説・感想