彼女の行方

彼女がいた。

同い年で、いわゆるスレンダー美人の彼女。

週に3日程度会っては会う度にくだらない話で盛り上がっていた。

ある時ふと、「栄養とってるのか」と聞いたことがあった。

見栄えを気にするあまり、無理なダイエットをしているのではと心配になったからだ。

彼女はムッとしつつも、「食べても太らない体質なの」と教えてくれた。

それからしばらくして。

彼女と一度も会えない週があった。

家に居らず、連絡もとれなかったので彼女の友人の元へ行ってみた。

大きな騒ぎになるのも嫌なので、遠まわしに彼女の居場所を知らないか尋ねた瞬間、何かいやな感じがした。

彼女の友人が、呟くように話し始めた。

「私、あの子とは見た目も何もかも正反対でね」

ああ、

「悔しかったんだ。羨ましかったんだ」

多分そうだ

「でも、私があの子のようになるのは無理があったの。だから…」

間違いない

「あの子に私のようになってもらおうって思ったの」

コイツ

「そのために、今週はあの子と一緒にキャンプに行ったの」

彼女の居場所を…

「…さて。私はこれから行かなきゃいけない所があるから。しばらくは帰ってこない」

「だから、場所だけ教えてあげる。彼氏なら、会いに行ってあげて」

数時間後、キャンプ場に着いた。

彼女は、太っていた。

「彼女の行方」の解説・感想

  1. 誰か友だちになって!

  2. なるほど!

  3. 怖い

  4. やばいだろ

    • お前俺の名前パクっただろ

  5. これは、大谷翔平もおどろきだと思う

  6. 解説まだかよ

  7. こわいんだが

  8. 彼女が人を食べたってこと

  9. 彼女が人を食べたってこと?