普通 101号室 俺はかつてアパートの101号室に住んでいた。チャイムは鳴らない。カビくさいと…俗にいうボロアパート。漫画を読みながら、ふと窓に目をやると友人の姿が…。各部屋の玄関は裏手にあるため、アパートの訪問者は必ずこの101号室の窓を通るのだ。『ドンド... 0 普通
普通 残業 残業中、膝に違和感を覚えた俺は、念のため病院で診てもらうことにした。翌日、A病院の医者は俺の膝を診るなり、「これは…悪性の腫瘍かも知れない。場合によっては切断も…」ちょっと!切断なんて冗談じゃない!医者の中には業績を伸ばすためワザと大袈裟に... 0 普通
普通 介護 「Aちゃ~~~ん」またあのおばあちゃんだ。仕方が無いなぁ・・・。すぐにフラフラして徘徊癖があって大変なのよね。「すぐにそこに行きますからじっとしててくださいね」私はおばあちゃんのそばに行くとおばあちゃんはほっとしたような安堵の表情浮かべてい... 0 普通
普通 いい場所 「助けて、殺される!」男に担がれて小さな子供が泣き叫んでいるが誰も助けない。「ああ、あそこに行くんだな」「俺もガキのころ泣いたよな」みんなそう思っているだけだ。「兄貴、いい場所見つけましたね」「全くな、ここならガキが泣いても怪しまれないしな... 0 普通
普通 建設中の新居 父に連れられて建設中の新居に行った。どうやら父は作業員のいない時間を見計らい、手抜き工事がないかをチェックしに来たらしい。僕は新しい家が嬉しくて、ついそこら中を走り回ってしまった。すると父が、「走らない…走らない…」僕はすぐに走るのをやめた... 1 普通
普通 モザイク モザイク展に行く途中のこと・・・。トラック同士の交通事故がおきて大惨事となった。幸い私は片方の運転手と血液型が同じだったため輸血したのだが・・・・。「ええっ!?死んだ?」「はい・・・・」「そんな・・・私人殺しをしたわけですか?ちゃんと血液型... 0 普通
普通 几帳面な夫 テレビリモコン、眼鏡、それに煙草とライター…そのすべてがテーブルの縦横に合わせてキチンと置かれていた。相変わらず几帳面な夫……だがその几帳面さが最近ウザくて堪らない。この寝顔を見てるだけで殺意を覚える程だ。ピンポーンチャイムが鳴り、玄関のド... 1 普通
普通 手が伸びる薬 「ねぇ~~~~手が伸びる薬が作れるんでしょ?おばさん」近所の悪ガキがどこで知ったのか私がとある研究所の薬品担当であることを知ったらしい。ったく・・・こんなガキにも知られるなんて!ただ、誰にも言ってはいないそうだが。漫画の影響だろう。「あるけ... 0 普通
普通 みかん 12月末にもなるとさすがに足元が寒くなり、俺は部屋にこたつを出すことにした。次に俺はやはりこたつにはみかんが欲しいと思いあらかじめ買っておいたみかんをテーブルの上においた。俺がみかんを食べようとみかんに手を伸ばしたとき、後ろの方で小さい音が... 0 普通
普通 鍵 その日、俺は学校が終わった後、カラオケに誘われ、帰りが遅くなっていた。「鍵も持たずにいつまで遊んでるの?帰るの夜中になるんだったら郵便受けに鍵入れておくから、母さんは寝ますからね」お袋からメールが入った。俺は母子家庭でお袋とは2人暮らしのた... 0 普通